岩沼市学校保健会春季総会で「こどもの近視」について講演を行いました
2023.06.29 Thu
岩沼市学校保健会 春季総会が6月29日(木)開催され、東北大学COI-NEXT「Vision to Connect」拠点の湯澤陽子特任准教授が、講演を行いました。
岩沼市学校保健会は、岩沼市内の4つの小学校、4つの中学校、高校などの教職員、学校医、PTAの関係者などで構成され、総会には約80名が参加しました。
議事の後に、「目は一生のお付き合い!こどもの近視予防のポイントと岩沼市での取り組み」と題して行われた講演で、湯澤陽子特任准教授は「Vision to Connect」拠点の目指す社会像や研究開発課題などについて話し、拠点の活動に理解と協力を求めました。
岩沼市内の裸眼1.0以下の児童・生徒の割合は、令和4年の調査では、小学校男子で44.6%、小学校女子で52.6%、中学校男子が61.7%、中学校女子に至っては73.8%に上っています。
人生100年時代と言われているのに、目の寿命は60年。視力の低下は認知症のリスクを高め、失明の要因ともなるほかの病気のリスクにもつながります。「近視は病気」として捉え、学童期の気づきと対策が極めて重要であると訴えました。
岩沼市教育委員会と東北大学病院眼科は、この5月から市内の眼科と連携して、健診でA判定以外の小学校1年から3年生を対象に「近視」の実態調査を行っています。この結果をもとに、近視予防の最新の知見を活かした取り組みを展開することにしており、総会参加者に対し、対象となる児童に向けた研究への参加の呼びかけと協力をお願いしました。